連載
構造ライフワークスタディ
≪第6回≫全国展開をふり返って
全国で「構一対策セミナー」を展開させて頂き、これをふり返って見ますと
沖縄・東京・大阪・名古屋・福岡等全16回にわたりましたが、色々な事象や課題が浮かび上がりました。
現状や過去・今後の展望等につき皆様とご一緒に再考したいと思います。
全国展開をふり返って
元確認検査機関で、適合性判定の審査を担当し「法改正前」から「施行後」に亙ってさまざま経験をしておりますが、
今回「構一対策セミナー」を全国展開させて頂きました。
東京・大阪での再三の開催では多数のご参加を賜り感謝しております。
その他の地域も開催しましたが、どの会場でも共通して言えることは「基礎知識の欠落」であり「一貫ソフト慣れ」による論理の理解が出来ていないことです。
特に、塑性設計における塑性変形能力、動的解析による振動方程式、加速度応答スペクトル等です。
H21年度テキストでは「塑性率」などに理解させる目的でRC造の大幅な内容の改訂がされており、受講の方のとまどいがよく分かりました。
では、何故RC造の全面的改訂や塑性域にテキストが変わったのかお考え下さい。
「構造計算」から「構造解析」へ移行しているのは、単なる計算だけではなく、構造力学を用いて、構造系の各部に生じている応力・変形状態を把握させることが目的です。
告示593号には、「変形の把握」があり告示594号は今回の法改正のメインです。
この告示594号こそ、「塑性設計」の入口であり最も重要な条文なのです。
全国で解説をしてもこの「塑性域の知識の欠乏」こそが不合格の要因である旨を力説して参りました。
法律や告示の趣旨や背景にあるものを基本的に理解して頂ければ、この知識欠乏は解決すると思います。
そして、弾性域、塑性域の挙動の違いを理解されいずれ告示化されるであろう「変形性能角」の理解に備えられる事を切望いたします。
前回・・・「全国の地域格差是正をめざして」


