連載

塑性理論『安全率の把握/完全弾塑性体』


≪第6回≫崩壊機構とは

構造物に必要な数の「塑性ヒンジ」が発生して運動可能となった機構をいいます。
いきなり、定義付けですが弾塑性体の構造物の一部に「塑性ヒンジ」が出来て、
構造物全体または一部が降伏することを「崩壊」といいます。
「崩壊」を起こさせる荷重を「崩壊荷重」ともいいます。
「崩壊」は構造物の最終状態であり、崩壊荷重は「終局荷重」でもあるはずです。

崩壊中の変形の進行を考えると、部材を剛体と置き換えて「塑性ヒンジ」で連結して
変形が可能な状態の構造物を「崩壊機構」とも呼ぶことになります。
このように崩壊機構の変形の進み方でとらえる事も理解に役立つと思います。

塑性解析では「塑性ヒンジ」となる以前の曲げモーメント-曲率(曲がりにくさ)関係を考慮せず、
また変形も知りやすくこの「崩壊機構」という概念が利用されています。
実務では、鋼構造のはりやラーメン架構が通常の荷重増加によって「破壊」する時は
この「崩壊機構」によく近似した状態となっています。

少しずつ、難易度の高いお話になりますが「基本」さえ出来ておれば心配は無用です。

前回・・・「塑性ヒンジとは

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