連載
耐震安全性を考える
≪第2回≫さまざまな疑問から【その2】
実務上での取り組みにおいて「さまざまな疑問」が生じます。
当然、解明にあたっては何をどのように理解して「耐震安全性」を検証するのかに結びつきます。
1981年に「新耐震基準」が始まって、「変形の把握」に苦労が多いはずです。
そこには、部材の「負荷」に対して目に見えるかたちの「変形」の意識が不可欠です。
当然の事ながら、「構造力学」であり「構造解析」の理解になります。
「変形」の様子を意識しながら、「内力」を考えると、「構造」も理解出来るとあります。
そこで、この「内力」を考えてみますと、梁やラーメン架構に外乱が加われば、
必ず部材に「負荷(=外乱を打ち消そうとする仕事)」が発生するので、これを求めるのが
「構造力学」であったり、「構造解析」となるのです。
この「力学」と「解析」の違いは「静定」と「不静定」の次数の違いとでも思って下さい。
目で見えるものが「変形」であり、目に見えないものが部材の内部に制御として作用している「内力」なのです。
この目に見えない応力と呼ばれているものを理解しましょう。
これは、「曲げモーメント=M」であったり、「せん断力=Q」、「軸方向力=N」なのです。
これらの「応力」は部材の支持条件によって変化するのは当然です。
構造設計と呼ばれているのは、この発生する「負荷の制御」にほかなりません。
当然、制御対象は何か・・・「発生する内力や変形」です。
この負荷には色々な分布形を示し、その大きさを突き止める必要があるのです。
また「約束事」も存在しています。
「構造力学」を避けて通る時代ではなくなって来ている事をお感じと思います。
一人の元建築士の「職業倫理の欠落」から始まった社会情勢の変化や、
世の中の社会が「構造の出来ない」建築士の排除に向かっているのですからなおさらです。
前回・・・「≪第1回≫さまざまな疑問から【その1】」
次回・・・「≪第3回≫さまざまな疑問から【その3】」


