連載

ワンポイント・アドバイス『興味をそそる実務の弱点』


≪第6回≫意匠図面からモデル化への『迷いを誘うもの』【その3】

私が読む文献はさほど高尚なものではありません。
それは、何故かと言えば「皆さんが迷うものは何か」を探す為でもあります。
構造計画における「力の流れ」を知り「力は最短ルートを通過する」ともお話しました。
その通過コースの中に継手や接合部があれば「力はディスターブ(分散)される」とも力説しました。

早稲田大学の松井源吾Drの文献の中に『見える力学─力と縞─』があります。
応力を目で見る「光弾性等色線」があり、応力が起きている透明な弾性体に偏光をあてると、応力に応じた縞模様が現れます。
これが光弾性理論で、あたかも等高線の天気図のように図解したものがあります。
構造物の降伏を論じるにあたり、粒子の移動を何か例えて塑性化のお話に結び付け、
その後の全塑性状態をご理解願うのに何度も「満員電車」の例や「種無し葡萄」を用いて塑性流動理論を説明しました。

弾性設計から塑性設計に移行し、「変形の把握」が重要なポイントであり降伏の認識や
ヒンジ図について「崩壊メカニズムの理解」となります。
そして、動的挙動に関する幾多の設問に対して「迷いの前にある基礎的理解」を求めております。

前回・・・「意匠図面からモデル化への『迷いを誘うもの』【その2】

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